赤坂の旧料亭を改装した宿泊施設をコワーキングスペースに改装する案件。
すでに拠点をいくつか展開している施主からの要望として、躯体には触れず既存を生かしてコストを抑えた簡易工事での改装を希望されていたので、基本的には表層と家具を入れ替える計画としました。
施主からのコンセプトは「良質なカオスから何かを生み出す」
場所の狙いが明確だったので、そこから設計の指針、必要な機能と意匠、デザイン/設計を弊社で提案し、「変改し続け新陳代謝するオフィス」をデザインコンセプトとし、それを支える「可変性」「実験的」「持続可能」をキーワードとして設定して設計を進めました。

多様な職種や人種が集まり、プロジェクト毎にチームを組んだり、コラボレーションを促す空間創りが必須であった為、デスクは入居者の手で分解、移動、設置出来る仕様とし、組み替え自由なソファシステムを導入した入居者専用スペースや、使う面を変える事で椅子/テーブル/スタンディングデスクと機能を変換できる家具を提案いたしました。
また既存のレイアウトが間仕切りで細かく分断されていた為、家具を簡易分解&組立可能とする事で一室まるごとの部屋がしにも対応可能とし、セミナーや勉強会、ヨガ教室やワークショップなどへの用途の転用も容易に出来るよう配慮しました。

通常は「デザイン/設計」→「工事」→「使用」→「修繕/改装」となるところを、本プロジェクトでは「デザイン/設計」→「部分工事+DIY」→「使用」↔︎ 「調整」を運営者と入居者が協力して繰り返して行く事で、場所自体はもちろんそこで働く人々の「新陳代謝」を促す事を意図して計画いたしました。

You may also like

Back to Top